
■ 人によって態度を変える人は、生きていくのに必死なんだ。
本題の前に、この話にまつわる自己紹介を。
私は、ライターでありイベンターであるゆえ、世間をたゆたう軟体動物みたいな生き方をしてきました。高卒だし、OL経験ないし、会社員経験も1か所でしかない。ふらふら揺れてるので、結構楽しいもんなんですけど。
ただ、肩書がいくつもあるので、そこによって扱われ方が違う経験もたくさん。”相手の肩書を見て態度を変える人”と、比較的、出会ってきた方かと思います。
イベントを軌道に乗せて定期開催し始めたら、手のひらを返して売り込んできたエンターテイナー。
ライターだと分かった瞬間に、物腰が柔らかくなる関係者。
頼みごとがある時だけ連絡してくる業界人。
こちらを、「フレンドシップ」的ワードで上手いこと安く使おうとするひと。
私なんて権力もコネもないので、近付いてきていただくだけ意味ないし、逆に申し訳ない位なんですが…
こういった、相手によって態度を変える人、それは、第三者から良く思われたい気持がある人を差します。生きていくうえで、こちらに引き立てられなければダメな理由があると信じて、必死で頑張っているんです。そう考えると、なんだか納得。そっかそっか大変なんだね頑張って! とエールさえ送ってしまいそう。
こういった他者への売り込みは、生き残っていくためにやるべきTo Doリストに書いてある行為の一つ。だから嫌いじゃないし、意味も分かる。それに、自分だってやっています。
■ いつも強いメンタルを意識しなきゃいけない。
肩書で価値を付けたがる人からの対応は、時にこちらの心に傷をもたらします。後ろ盾がない身は、会社名や役職名などの鎧がないから、風当たりが本当にダイレクト。大きな会社にいてバリバリやっていた方が、会社を辞めた瞬間に携帯が鳴らなくなったり、名刺を失った瞬間に知り合いが減ったり、という経験と同じ。そしてそういった回数がデフォルトなものです。
だからこそ、心無い人からのナイフの交わし方を心得ておくことが必要です。フリーランスとか、個人事業主とか、後援のない身である以上、精神面の管理も仕事のうち。ちょっとやそっとの傷に振り回されず、ハイクオリティな受託をこなさねば、正直やっていけないんですから。
■ かわすか、気付かないか。そんなスタイルを保つこと
1、何を言われても、どんな態度をとられてもかわす。
2、何を言われても、どんな態度をとられても気付かない。
1<かわす>は、それが悪意だと分かった上で、涼しい顔してひらりと避ける。それには、全ての悪意を意に介さないタフさと愛と、向かってくるネガティブパワーを受け流す技術が必要で、イメージはそう、完成された聖人君子でしょうか。
私は凡人なので2<気付かない>技術を磨くのみ。グサッときても、ショックを受けても、「鈍感力を上げる」のです。
仕事の完成度を上げる感受性はそのままに、人の悪意には気付かないでいる無神経さ(良い意味で)を保てば、自分の世界(=特技やテイストから納期まで)を壊さないでいられる。ワールドを壊さない精神力があるかどうかっているのが、自由な身分で受託していくうえで大前提だと思います。
(font by DQフォント様)
だから鈍くあれ! どんな刃物で切り付けられても、それが痛みだと分からぬように。
…とここまで記して気付いた。これって、救世主というより、悪の帝王的な思考みたい。でも、どんな勇者が斬りつけてきても、血統書付きの騎士が挑んできても余裕の笑みが出るころには、荒い風と刃のおかげで、肌はもっと厚く、丈夫になっているはず。大切なものと、時々なみだを流す自分の心を守るために。
肩書は特に初対面では重要な判断材料。でもそれだけで相手の価値を図ることが、正しい人付き合いだとは思えません。せめて自分だけは、肩書がなくても人付き合いができる自由な視点を持ちたいものです。
全ての、気弱だけどがんばり続ける征服者のみなさんへ!
nino sato.
